塾を開業してびっくりしたのが、≪7+6=13≫、これができても≪8+9=?≫ これができない子供がいたことです。
中学生でも、レベルは違えども同じような現象が起こっています。
偏差値が高い場合ですら、そういう状況があります。
全く理解しておらず、人にも説明できないのにも関わらず、数学の証明のパターンを全部覚えている場合すらあります。
ああ、そうか! 人事時代に思っていた謎のひとつが解けました。
本質を理解せずに暗記している状況、あるいはそういう学習をさせられていませんか?
学校には定期テストがあります。
そのため、その勉強をせざるを得ません。
ただ、例えば中3で受動態が何度やってもできない子というのは、その以前の段階で躓いています。
本来の学力向上を考えれば、例えば内申で【3】を切っている場合は、学習のアプローチを変えるべきです。
ただし、それができないのも現状です。
それでも、将来的な結果に結びつかないような学習方法に時間を割きたくない、というのが私の本音でもあります
受験にはテクニックと言えるような<小手先>のものもあります。
ただ、それは本当の最後にやればいいのであって、早い段階からそれで仮にいい点を取らせたとしても、それは将来に向かって本人のクビを締めるだけになってしまいます。
塾によっては、定期テストの過去問を用意して、それだけをやらせているところもあると聞いています。
学校の教科書を何度も繰り返し書かせて、その内容だけをほぼ暗記させるようなところもあると聞いています。
お子さんの状況によって、それが必ずしも悪いとは思いませんが、就業から逆算して、社会で活躍できる人を目指して勉強をやらせたら、そうはならないのではないかと強く思うのです。
保護者の皆さんは、何を求めていますか?
そんなお話からまずはさせてもらいたいと思っております。